すっかりご挨拶が遅くなりました。
この度United Academics Brassのコンサートマスターを務めさせていただきます原口と申します。
さて、コンサートマスターの役割とはなんでしょうか？
演奏の責任者？楽団の取りまとめ役？？
色々な考え方はあるでしょうが、一つ大きな役割として指揮者の伝達係、というものがあると思います。
指揮者は曲を理解するために非常によく勉強されていて、それが災いしてときに演奏者との意思の疎通が難しくなる場合があります。
でぃなーみく？へみおーれ？？なにそれ？
そんな難しい指示、あるいは棒の動きを解釈し音にして(ときには視覚的に)伝える、これがコンサートマスターの大きな仕事の一つだと考えています。
その分コンサートマスターは指揮者のことを理解する必要があるので、今回はコンマスを務めながら感じた指揮者お二人のイメージをご紹介をしたいと思います。
杉野政仁
彼は高校生のときに、僕を音楽という底無し沼に引き込んだ張本人です。(笑)
当時は素晴らしいトランペット奏者で、ハウルの動く城に出てくるトランペットソロを非常に甘美な音で奏でていたことを思い出します。
ただ優れた演奏家は得てして "人生を棒に振ってしまう" (音楽用語で指揮者になることをいいます、嘘です)もので、今は指揮者として名を馳せていますね。
彼の指揮は楽譜にとても忠実でありながら、楽譜に込められた情報を最大限に活かして音楽を作る音楽性が魅力です。
本演奏会では吹奏楽オリジナル曲を指揮します。
竹森賢
言わずと知れた演奏家YouTuberで、ユーフォニアムでもトランペットでもイカした演奏ができる、マルチプレイヤーです。
YouTubeでは瞬きの少なさを心配されるほど(笑)、演奏に対して真摯な方です。
彼はポピュラーミュージックを奏でる吹奏楽のサウンドに対して非常に優れたセンスを持っており、楽譜には書ききれない細かなニュアンスを解釈して伝える能力が素晴らしいです。
本演奏会ではお馴染みのポピュラー曲を指揮します。
そんな個性豊かなお二人が作る数々の名曲、ぜひ当日会場にてお楽しみください。