吹奏楽中毒へのお誘い

こんにちは(ˆˆ) Euphoniumの佐々木です。
今回はこのブログを通して、少しでもUAB第1回演奏会に興味を持っていただけたらと思います。


私は、自分がどうして吹奏楽を続けているのか不思議に思うことがあります。

奏者になるということは往々にして手放しに楽しいだけの趣味ではいられません。私にとって吹奏楽は、楽しみの数倍はつらいような気がします。それでストレスを溜めることもしばしばで、趣味としてはまるで本末転倒です。

それでも、世の中には趣味と呼ばれるものは他にもたくさんあるのにどうして私は音楽を辞めないのか。そして、私はどうして吹奏楽に執着するのか。

その理由は“中毒だから”です。

私には忘れられないステージがあります。
本番、4拍子からワルツに変わった瞬間。まるで楽団全体が一体になって、ふわっと浮いたようなあの感覚。上手く伝えられないのがもどかしいけれど、その体感が私の心を掴んで離さないのです。

吹奏楽をしている「つらさ」は、努力がすぐに報われなかったり、目指す所を見失いそうになったり、そんな自分への悔しさがチクチクと心を刺すことにあります。

一方で私にとっての「楽しさ」は、ステージ上で全体の呼吸がひとつになって、時間と感覚が宙に浮くような、本当にあっけないくらい一瞬の快感。だけどその一瞬がどうしても忘れられなくて、どうしてもまた味わいたくて、たった一瞬のために私は何倍もの時間をかけてつらさに耐え続けています。まるで中毒です。


さて、このUABという団体のサウンドには不思議な一体感があります。初合せで最初の音を鳴らした時から、きっとここは私と同じ「吹奏楽中毒者」の集まりなんじゃないかと感じています。

私たちを中毒にした吹奏楽の魅力は、決して奏者だけのものではありません。吹奏楽ならではの息遣いを肌に浴びた時、客席の皆様も全身が音楽に包まれるのを感じることでしょう。本番では会場全体を飲み込んでしまうような、魅惑のステージをお届けできたらいいなと思っています。

9/8(日)、きっと皆さんも吹奏楽の虜になります。
ぜひ楽しみにしておいてください。

Euphonium
佐々木美歩