テナーサックス

今回はパートリーダーの真下に変わりましてテナーサックスを担当します池田が筆を取らせて頂きます。

今回のテーマはずばり「テナーサックス」

皆さんはテナーサックスをご存知でしょうか?そう、ちょっと大きめのサックス。特徴と言われれば、ソプラノのような華やかさもなく、アルトほどの柔らかさもない。バリトンのような朗々たる響きもない。なんとも鼻にかかったような音!息の速度を上げればすぐにハスキーになってしまう。ヴィブラートを大きくかけようものならここはジャズじゃないとクラシックの世界から除け者にされる。ネガティブな楽器。

ですが、僕は以下のように考えます。上記のように非特徴的な(どちらかと言うとネガティブな)音はヒトの発する声に近く、その不完全さが人間臭さを生むのではないかと。また、吹奏楽ではユーフォやホルンの芳醇な響きにくっきりとした輪郭を添えられる。誰かを支えることで真価の発揮される奥ゆかしさを持ち合わせた楽器だと思います。

拙筆ながら、ここまで読んでくださった方はきっとテナーサックスの音を聴きたくなること間違いなし!9月8日、武蔵野市民会館でぜひ舞台右手奥の方に耳を傾けてください。お待ちしております!